2回目のデートのやりかた
今回はデートの心理学の続きです。2回目のデートに誘うまでの話は前回までの解説を参考にしてください。
もしもあなたが2回目のデートを成功させたいと思っているのなら、1回目のデートで得た相手の情報や二人の経験をもとにして計画することが大切です。
最初のデートでの体験を踏まえることで、2回目のデートはよりうまくいきやすくなりますし、同時に相手を誘いやすくもなります。
2回目のデートで何をすべきか迷ったら、まず最初のデートでの二人の会話を思い出してみましょう。
相手の趣味や関心ごとを聞き出しておく
たとえば、相手は怖い映画が好きだと言っていましたか?もしそうなら、2回目のデートでは、ディナーの後や前にスリラーやホラー映画を見に行くのもいいかもしれません。
あるいは、相手は今度開催される美術展が気になると言っていましたか?もしそうなら、そのイベントに合わせて美術館に行くのもいいでしょう。
このように相手の趣味や最近の関心ごとに合わせたデートを計画することで、あなたの気配りや思いやりが相手にも伝わります。
また、最初のデートでの会話を踏まえて話を展開していくほうが相手をスムーズに連れ出すことができます。
なので、もしもあなたがまだそのようなデートをしていないのなら、こうした情報を聞き出すことをクリアすべき目標のひとつに入れておいてください。
興味のないこと、苦痛に感じるデートはやめる
ただし、注意してほしいのは、計画するデートが相手にとってはもちろんのこと、自分にとっても心地よいものであるかどうかをたしかめることです。
もちろん、多少のチャレンジや新しい経験はあなたの気持ちを良いものにするでしょう。視野を広げ、住み慣れた快適な場所から一歩踏み出すのは、いつのときも素晴らしいことです。
しかし、だからと言って、あえて自分を不快な状況にまで追い込む必要はありません。まったく興味のないことをしたり、苦痛を感じる行動まですることはないのです。
デートだからと言って、背伸びしすぎてはいけないのですね。
最初に無理をすると後でもっと苦しくなるのでNG
また、実際には楽しんでいないのに、ある種の経験を楽しんでいるというふりをして、前例を作ってしまうことも避けたほうがいいです。
例えば、いくら相手がスリルを味わう体験が好きだと言っていても、あなたが高所恐怖症なのであれば、2回目のデートでジェットコースターに乗ったり、バンジージャンプをするべきではありません。
もちろん、好きなことや楽しいことをより大げさにリアクションを取って楽しむのならいいです。
これくらいの演出なら恋愛の初期ではよく見られるので問題ありません。
モテるための努力は基本的に幸福にもつながります。たとえば、健康な人はモテますが、健康であると幸せなのは言うまでもありません。友達が多い人はモテますが、人付き合いもまた幸福につながります。オシャレをすると自分のことが好きになり、自信が増えます。モテたい!と思うことも悪くないのです。
— 心理学を解説する ちょっぺ〜先生@進化学と恋愛心理 (@kruchoro) 2021年11月19日
2回目のデートで付き合えるかどうかが決まる
初めてのデートは刺激的で、時には不安になることもあります。
しかし、2回目のデートはそれ以上に重要なものであり、二人が交際に発展するかどうかの判断材料となります。
一般的に、私たちは2回目のデートの感触を見て、それ以上に相手と付き合っていくかどうかを決めます。
なので、2回目のデートでは、自分が相手とどんな体験をしたいのか、それをしっかりと考えてみてください。良いデートをするためにはある程度の目的が必要なのです。
それでは、これまでの話や今回解説したことを踏まえて、素敵な2回目のデートをお過ごしください。
参考論文
Cohen, M.T. (2016). It’s not you, it’s me…No, actually it’s you: Perceptions of what makes a first date successful or not. Sexuality and Culture, 20(1), 173-191.