朝型と夜型、成功しやすいのはどっち?
「成功するために、あるいは勉強のために早起きをするべきか、夜遅くまで頑張るべきか」という話題は尽きないのですが、今回の研究は夜型に軍配が上がる話となっています。
ただし今回はもともとの性格と成功度合いの傾向を調べたものです。なので、もともと夜が好きな性格だ!という人は参考になるかと思いますが、今から夜型生活をしてみてもあまり効果は期待できませんので注意してください。
夜型の人にも遺伝子的に優秀な面はあるのだ、という話です。
夜型の方が成功しやすい
1998年イギリスのサウサンプトン大学のキャサリン・ゲイル博士、 クリストファー・マーティン博士らの調査によると、夜に行動するタイプの人は成功しやすいことがわかっています。
1229人の男女を26年間にわたって追跡調査して、睡眠パターン、健康レベル、社会的状況、経済的状況、認知機能に関するデータなどを集めました。長年にわたってかなり大規模な研究を行ったわけですね。
そしてこれらのデータを分析したところ、夜更かしをする人はそうでない人に比べて、平均収入が高く、広くて快適な家を持ち、ホワイトカラー系の仕事に従事し、車での移動が多いという傾向が見つかりました。
つまり、夜更かしをよくする人ほどお金持ちになる傾向があったのです。面白い結果ですね。
夜型の人が成功しやすい理由
夜更かしをする夜フクロウタイプが成功しやすいのは以前の記事でも話した通りで、彼らがもともと好奇心が高く、頭も賢い傾向にあるからです。
なので、夜に行動するから賢くなるわけでも成功しやすくなるわけでもありません。今のところは、それよりももともとの性格の方が大事だという結果になっています。
それでも朝の生活が重要な理由
肉体の健康を保つという意味でも朝の活動は必須なので、夜型の生活はなるべく避けた方がいいのではないかというのが無難な答えです。
また現代の社会生活は今のところ朝型が基本になっていますので、そういう意味でも朝に活動をした方が恩恵を受けやすいです。夜遅くまで活動しているのに朝早くから仕事があったら、本来のパフォーマンスを発揮しにくくなりますからね。
このへんはもっとフレキシブルに仕事の時間が選べるようになれば、なお社会にとって良いのかもしれません。逆に言うと夜型の人は仕事の時間が遺伝子の刻む時間に合ってないのに成功しているわけですから、時間を合わせるとさらに才能を発揮できる可能性がありますね。
というわけで、やはり何事も何かを学ぶための好奇心と、学んだことを理解して活用する頭の良さが重要ということですね。