集中すると冷静になれる
禅僧の教えで、イライラすることや怒りを感じる出来事に出会ったら「ありがとう」と唱えるという皮肉を使ったテクニックがあります。
これは呪文のように感謝の言葉をただ唱え続けることで感情をコントロールするといった心理テクニックです。
日本で有名な呪文にはお経がありますが、要するに人は何かに集中することで自然と冷静な気持ちになれるのです。
もちろんわざわざ声に出して呪文を唱えなくても頭の中で感謝するだけでもいいですし、本当に大切な作業や気になることに没頭することで怒りをコントロールするという方法もあります。
つまり、怒る以上の優先事項を見つけてそれに集中することが大切なのです。
皮肉な視点で心にゆとりを
皮肉な視点というのは心にゆとりを持つための良い機会になります。
そこで「邪魔してくれてありがとう。おかげで~」というふうに、嫌なことが起きたらあえて皮肉っぽく感謝すると面白いのでおすすめです。
ただし無理に感謝すると疲れるので、頭の体操という感じであくまでユーモアをもって行いましょう。
怒るのは当たり前だと思わない
怒りを上手にコントロールするためには「怒るのは当たり前だ」「こんなことされたら誰だって気分が悪い」というような決めつけを排除することが大切です。
以前にも心の平穏を保つ心理学で話しましたが、物事を勝手な解釈で決めつけることは自分自身の心理に悪影響を及ぼします。だから決めつけてはいけないのです。
「怒って当たり前」だと考えると怒る以外に選択肢がないので感情が暴走してしまいます。
怒らない人を考えてみる
そこで怒りの感情を暴走させないために「怒らない場合があるとしたらという状況だろう?」「これで怒らない人はどう考えているだろう?」とクイズゲームのように考えてみると良いです。
こうしてシニカルでユニークな視点を持って物事を見つめ直すことで心にゆとりが生まれてきますので、今度怒りに支配されそうになったらぜひ今回の方法をお試しください。