【クリエイティブ脳】創造力を高めるための科学的トレーニング方法

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想像力が上がる科学的トレーニング方法

クリエイティブな脳みそというのは訓練次第で誰でも自由に作れます。独創的なひらめきは、それを生まれつき持っている人たちの専売特許という訳ではないのです。

 

実はものを考える想像力とものを作る創造力には相関性があり、想像力が高い人ほど物作りのスキルも高い傾向があります。「こんなのがあったらいいな」と考えることで、それを実現させる能力も上がっていくのです。

 

この脳科学的な傾向を利用して、脳みそをクリエイティブな発想ができる状態に成長させていくことができます。

 

今回の研究はアメリカの中西部に位置する、米国トップの名門州立大学としても評価の高いミシガン大学の論文から引用しています。

 

想像力を高めるために必要なものは何もない

ミシガン大学のバーバラフォリシャー博士は心理学実験を行い、紙やペンなど道具を何も使わなくても頭の中で鮮明な物体のイメージを描ける人ほど創造性が高いということを見つけました。

 

博士は実験で3つのグループを作り、それぞれ「イメージが得意なグループ」、「イメージがそんなに得意ではないグループ」、「イメージ自体が頭の中にわかず、人の顔などもあまり思い出せない」グループに分けました。

 

グループを分けた後で被験者たちの想像力を測る心理テストを行ったところ、イメージが得意なグループほど想像力のテストでも点数が高かったのです。

 

つまり、物体の大きさや形やデザインといった視覚的な情報を頭の中で思い浮かべられる人は、多様なアイディアや変わったアイディアを思いつけるという才能も同時に持っているのです。

 

昨今のIT業界でよくデザイン思考の重要性が説かれていますが、成功者は直感的にデザインとイノベーションの相関性を理解しているのかもしれませんね。

 

これは脳に良いゲームを見分けるときにも使える知識です。イメージ力を試されるゲームほど脳を活性化して成長させてくれることがわかっています。

 

想像力は物事の繋がりを見つける力

一般的に想像・想像力と聞くと、その名の通り何かを想像して頭の中に物体を生み出す能力のように思えます。

 

しかし、想像力はただ単に頭の中で鮮明な記憶を想起する能力というだけではなく、ジャンルや種類の異なるものを繋げて新しい概念を作り出す能力でもあるのです。

 

抽象的な思考をすることが物事の理解や学習に役立つという話を以前にしましたが、それとも重なる話ですね。

 

そう考えると、記憶力の良い人ほど普段からクリエイティブな思考になりやすく、クリエイターに向いている性格とも言えます。

 

意外にも、勉強ができて頭が良い人は芸術家に向いているのです。世間的なイメージだと、勉強ができないからこそ芸術的な才能に恵まれているのだとなりやすいのですが、実際にはそう単純に区別できるものではないのですね。

 

勉強ができなくても芸術家として成功できる理由

とはいえ、単純に「勉強ができない=記憶力がない」とはなりませんので、勉強が苦手でも落ち込む必要はありません。

 

先ほどの実験でも、人の顔を思い出せる人ほど想像力のテスト結果が良い傾向がありましたから、想像力とは頭の良さの中でもかなり幅の広い意味での頭の良さを示していることがわかります。

 

なので、たとえ学校の勉強やペーパーテストが苦手でも、人の顔や物事の特徴を覚えるのが得意ならば芸術家として成功する要素を持っている可能性は大いにあります。

 

例えば、友達や著名人の似顔絵を描くのがうまい人は人物の特徴を捉えてそれをわかりやすく表現して描きますよね。

 

過去に紹介した専門職を極めるために必要な条件の1つにも、物事の特徴を捉えてジャンル分けする能力が高いことが挙げられていました。

 

なので、学校で教わることを理解したり抽象的に捉えるのが苦手だからと言って、他のものを理解したり抽象的に捉えることが苦手とは限らないのです。それはただの好き嫌いの問題かもしれないからです。

 

イメージが上手い人は励ますことも上手い

さらに今回の実験では、もう一つ面白い結果が見つかりました。心の中に鮮明なイメージが描ける人ほど、自分に向けられたポジティブな自己暗示の効果も高いことがわかったのです。これは面白い結果ですね。

 

先ほど似顔絵を描く人を例に挙げましたが、確かに似顔絵が得意な人は人物の特徴を捉えるのが上手いのですが、嫌味な捉え方はせずに描かれた本人が喜ぶくらいポジティブに見えるように絶妙な表現方法を使って特徴を表しますよね。イメージが上手い人には世界も人もポジティブに見えやすいのかもしれません。

 

また、頭の中で成功のイメージや自分が幸せになっているイメージを鮮明に描くことができれば、それだけ自分を信じて努力し続けられますよね。

 

逆に、イメージがぼんやりとしてしまって正体が掴めないと、どれだけ良い言葉をかけてもらっても心は悲観的に言葉を捉えてしまいます。

 

想像力が高い人はすぐポジティブになるので成功しやすい

だから、自分でポジティブな自己イメージを作ったり励ましの言葉を自分自身にかけたり、他人から言われたイメージを掴む能力が高いと、暗示の効果が高まってポジティブな思考になりやすくなるのです。

 

人に褒められるとそれを真に受けやすく、褒められた後はやたらに嬉しくなって舞い上がっちゃう人なんかがまさにそんな感じですね。素直な人はポジティブな暗示にかかりやすく、それゆえに人生を得しているのです。

 

これとは逆に裏をかきすぎて疑い深くなってしまったり、悲観的すぎてポジティブなイメージや成功のイメージが掴めないと、今の努力をいくら続けても意味がないと思ったり否定的な思考になって、やる気も失せてパフォーマンスも低下してしまいます。こういう傾向がある人は注意が必要です。

 

信じる心というのは、物事を正しく理解することが前提で生まれるメンタルなのです。

 

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想像力が高いと幸せになりやすくなる

そして、当たり前ですが、ポジティブな暗示を信じられる人ほど人生で成功しやすいということもわかっています。想像力はそれくらい私たちの心にすごい影響力を持っています。

 

つまり、もしあなたが人生の満足度を高めたいと思っている人なら、職業がクリエイターでなくても、想像力は高いに越したことはないのです。想像力はすべての人に幸せを運んでくれるスキルの一つなのです。

 

想像力はイメージや特徴を鮮明に思い出せる記憶力がベースになっていますので、実際に存在するイメージやデザイン、人物やキャラクターなどを見て、それを模写したり後で思い出して描いてみるというちょっとした落書き感覚で鍛えてみると楽しみながらできるのでおすすめです。バラエティ番組でやっているようなゲーム感覚で絵を描くのです。

 

 

ラクガキをして幸せキャッチ力を高めよう

 

ちなみに別の心理学の研究では、勉強していることや覚えたことを図式化・ビジュアル化できる人ほど物事の理解がよくできているという研究結果も出ています。落書きは頭の体操に良いのです。

 

例えばお笑い芸人で言うと、松本人志さんやケンドーコバヤシさんも絵がうまいですからね。だからこそ他の人にはない発想や表現が生まれているのでしょう。

 

というわけで、クリエイティブな脳みそになってクリエイターとして成功したり、新しいビジネスアイディアを思いついて仕事の成果を出したいという人はイメージを記憶して鮮明に思い出すトレーニングをしてみましょう。

 

そうすることで、小さな幸せやポジティブな出来事に気付きやすくなる、幸せキャッチ力とも呼べる能力が身についていきます。

 

トレーニングをするのなら、仕事の合間や休憩時間にラクガキでもして楽しみながら能力を開発していくのがおすすめです。似顔絵を描ける特技があったら、人と話すときにも盛り上がりますからお得です。

 

想像力が高い人ほどものづくりのための創造性も高い
記憶力がある人ほどイメージをすることが得意
イメージが得意な人ほどポジティブな自己暗示が得意

 

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