【速読】文字を読むスピードが上がる!速読の脳科学的な仕組みとやり方を簡単に解説

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文字を早く読む方法は存在しない

速読について質問を受けたので、科学的に認められている速読の方法と本の読み方について、簡単にですが書いてみます。よかったら書籍を読破する際にお役立てくださいな。

 

本をもっと早く読めたらいいな、と思っている人は多いかと思います。しかし、基本的に文字を早く読む方法はありません。動体視力を鍛えたところで入ってきた文字情報を頭で理解できなければ意味がないので、結局のところは頭の勝負になります。

 

つまり、読書スピードが遅い理由は、ただの無知と情報不足が原因なのです。知らない言葉や単語があるから内容がすぐには理解できず、読むのが遅くなってしまっているのですね。

 

なので、自分が専門ではない分野の本を読む時にスピードが落ちるのは仕方がありません。この悩みはどうしようもないのであきらめましょう。

 

速読をするための3つのポイント

 

今回紹介する科学的に速読をするためのポイントは3つです。

 

  1. 基礎的な知識を身につける
  2. 不要な部分を読み飛ばす
  3. 抽象化と比喩を使って素早く理解する

 

というものです。それでは、それぞれのポイントについて解説していきます。

 

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読書スピードを上げる方法

この問題を解決するシンプルで唯一の方法は勉強して”知っている単語を増やすこと”だけです。魔法はありません。当たり前なのですが、わからないことを理解することはできないのです。

 

なので、速読の第一の基本は、賢くなること。そしてそのためにはひたすら読書をすることです。泥臭い方法ですが、これしか速読を身に付ける方法はありません。

 

ちなみに巷でたまに見かける、フォトリーディング(本のページを一瞬見ただけでカメラで写真を撮るように内容を記憶するとか右脳を使った読書術とか)というようなことは人間にはできません。

 

このフォトリーディングという速読法は脳科学の実験で否定されています。そのようなことができる唯一の存在は、おそらく天才的な頭脳を持つと言われるサヴァン症候群の人たちだけです。なので無駄な努力はやめましょう笑。

 

知らないことはすぐ調べるか、飛ばしていい

なので、本を読んでいてわからないことや知らないことが出てきたら、その場でメモを取るか、すぐにググって意味を調べましょう。

 

意味がわからないと先へ進めないことも多いので、基本的にはすぐにググってしまって良いです。

 

その際に読書を中断しても問題ありません。ただ読書はリズムも大切なので、わからない箇所がちょっとした小話だったり補足のような影響の小さい部分なら飛ばしてしまいましょう。

 

全体の内容を理解することができれば、細かいことは理解できなくても覚えなくても大丈夫です。

 

ある意味で速読は適当に読むことがポイントです。真面目にすべてを理解し暗記しようとするのはやめましょう。それではいつまで経っても読書が習慣にはなりませんし、好きにもならないでしょう。

 

上級者であっても読書は適当に行うのが基本です。調べる必要があるときにはきちんと調べますが、速読をする時は適当です。速読と熟読は別に考えましょう。速読は適当、それで大丈夫なのです。

 

スキミングで不必要な知識を読み飛ばす

そうやって知っている言葉や知識を増やしたら次にやるべきことは”読み飛ばし”です。

 

この作業は先ほどの知らない単語の読み飛ばしとはちょっと違います。理解できても、今の自分には必要ない、目的にそぐわない文章は飛ばしてしまうのです。

 

このテクニックはスキミングと呼ばれ、一言で言うと、自分にとって大切なところだけを抜き出して読書時間を短縮する技術です。

 

実は、本を読むのが早い人は、本のページを読み飛ばしているだけで、全部読んで理解しているわけではありません。

 

ここが本記事で一番大事な部分です。速読できている人は文章を全部読んでいないので、それだけ読むのが早いのです!

 

文章を読み飛ばしても理解できるのはなぜ?

どうして文章を全部読んでいないのに本の内容が理解できるのかというと、彼らには知識の蓄積があるからです。

 

つまり、最初に挙げた泥臭い作業である専門知識の吸収をしてきたことで、”すでに知っているところ”を読み飛ばすことができるようになるのです。

 

だからこそ速読には基礎的な知識が必要であり、それがない専門外の分野で速読をすることは不可能なのです。

 

例えば、「3×3=?」と聞かれたら私たちはすぐに「9」と答えることができますが、これは計算をする時にいちいち「3+3+3」と一回ずつ足し算をやっているわけではありません。3×3の答えは九九で覚えているので、すぐに答えることができます。

 

これが速読で言うところの「スキミング」です。スキミングは知っていること、わかりきっていることを省く作業です。だから本をたくさん読む人はそれだけ本を読むのが早くなるのです。

 

やるべきことをこなすためにはやってはいけないことを省かなければいけないのです。

 

知らなくてもいいことを省く

また、”知っているところ”だけではなく、”知らなくてもいいこと(目的とは関係のないところ、興味のないところ)”を飛ばすことも大切です。

 

もちろん、そうしてスキミングの技術を身につけても新しい分野の本に手を出してそこに知らないことばかり書いてあったら必然的に読書スピードは落ちてしまいます。

 

ただし、実は新しい分野のことでも、内容を理解を早めて読書のスピードをちょっと早くするコツがあります。それが抽象化と比喩です。

 

知らないことは例えることで速読できる

新しい分野のことでも、自分の知っている分野のもので例えることで知識がすんなり入ってくるようになります。

 

これだと今までに学んできた専門知識が使えるので、読書のスピードが早めることができます。

 

この読書法を実践するためには、情報の本質的な部分を理解して物事を抽象化して大きな枠組みで捉える思考力が必要になります。

 

例えば、動物の本を読んでいて集団行動についての記述が出てきたのなら、その内容を会社の関係や家族の関係に例えることで理解しやすくなります。

 

猿にはボスザルがいますが、「会社にもこういう上司がいるよな〜」という風に変換することで、新しいことでもすでに知っていることに置き換えることができるので、すでに持っている専門知識が役立ち、読書スピードが早まるのです。

 

抽象化と比喩は頭の良さの基本

 

この抽象化と比喩は読書に限らず、どんな学習の時にも使えますので、覚えておきましょう。

 

例えば、新しい仕事をする時にも「この感覚はあれに似ている」「この問題はあれで応用できる」と思い浮かべることで技術の習得が早くなります。

 

つまり、抽象化と比喩は頭の回転の速さでもあるのです。実は頭が良い人はこのように思考して物事を素早く理解しています。

 

 

速読をするための3つのポイント

最後に今回紹介した速読法をまとめますと、

 

①まずは専門知識を集める(この段階ではゆっくり読むしかない)
②知っているところと知る必要のないところを読み飛ばす
 

の基本に、

 

③抽象化と比喩で知っていることに例える
 

を付け加えるという感じです。なので、読書スピードを上げることはほとんど②の読み飛ばしにかかっています。読み飛ばしできる部分が多ければ多いほど読むのが早くなるというわけです。すごく当たり前の話ですけどね笑。

 

繰り返しますが、今回紹介した方法以外に科学的に認められた速読方法は存在しませんので、他の速読方法やら左脳右脳を使ったというような特殊な技術の話には注意してください。

 

魔法のような速読法は存在しない
速読はただ文章を読み飛ばしているだけである
だから、知識を増やすことで読書スピードが上がる
目的をはっきりさせて不要な部分を読み飛ばすことで読書スピードが上がる
内容を抽象化し例えることで理解を早めることで読書スピードが上がる

 

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