売れる商品の共通点
今回は私たちの心が商品の価値に与えるについて話していきます。どんな心理的要因が物の価値に影響を与えるのかという話ですね。
今回扱う内容は、特に電化製品の販売などに大きく関わる話です。広告やマーケティングにも少し触れながら話していきたいと思います。
商品の価値を決めるのは保証期間の長さ
アメリカのテキサス大学のマーケティング学科の研究者たちがカメラを買いに来たお客さんを観察したところ、彼らが商品の保証期間を見て性能や故障しづらさといったものを勝手に推測して評価を下していることがわかりました。
商品の保証期間が長ければ長いほど、「これは良い商品に違いない」と思い込んでいたのです。
商品を修理に出すことがあまりになくても、誰でも保証期間は長い方が良いと思いますよね。この心理が商品の印象にも左右していたのです。
保証期間が長いとクオリティに自信があるように見える
例えば、2つの商品があったとして、どちらも自分の目線からしたらその性能に遜色ないように映っているとします。
しかし両者の保証期間を見てみると、片方が6ヶ月、もう片方が2年と書いてあったとします。
私たちこれを見たときに、「保証期間長い方がお得だな〜」とももちろん思うのですが、それよりも「長い期間保証するということはそれだけこの商品に自信があるのだろう」と思うのです。保証期間の長さは自信の表れでもあるのですね。
顧客に信頼される企業戦略
また、あまり良くない企業だったら商品の保証などはまったくしないで、とにかく売ってしまって、その後に問題が起きてもして何も対応せずに放置してしまうこともできます。
それに比べて優良企業や大手企業は、お客さんと長い付き合いの関係性を構築して満足度を長く保ちながら売り上げを狙っていきます。
つまり、良い企業はお客さんに良い印象を与え続けなくてはいけないので、商品のクオリティを高く保とうとするのです。この違いが保証期間に出るのです。
説得やプレゼンや報告においても、シンプルイズベストです。短い言葉の方が言い切る表現と相性が良く、自信があるように見えるので信頼を勝ち取りやすいです。
逆に、人は自分に理解できない単語を並べられると、「この人の言ってることは間違ってる」という心理になりますので要注意です。
— 心理学博士ちょっぺ〜先生 (@kruchoro) 2018年12月5日
商品の価値を高める広告の魔法
ほかにも、自分の好きな俳優だったり芸能人の方が広告しているものに対しては良い印象を抱くので買いやすくなるというものもあります。
これはかなりわかりやすい話ですね。私たちは購入する商品を広告モデルを基準に選んでしまうのです。
また、性的なアピールをしている広告を見ると、それを見た人は興奮して広告されている商品が売れるようになるという心理効果もあります。
つまり、際どい格好をしたグラビアアイドルの写真ですとか、誘うような視線でこちらを見つめる女優の広告とかですね。
面白いことに、こうした性的な表現をしている広告のモデルが女性の場合には、広告を見た人が男性・女性に関わらず共にドキドキして好意的な気持ちを感じる心理があります。
保証期間が長い商品は良い商品だと見なされる
自分の好きなものが一緒に並んでいるとその商品に好印象を抱く