【開放性】開放性が高い人はモテる、賢い、成功しやすい、リベラルな性格になる

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開放的な人はクリエイティブな性格

 

ビッグファイブ性格診断で説明されている5つの特性のうち、「経験に対する開放性」は、創造性との関連性が一貫して研究結果から示されている唯一の性格因子です。

 

開放性の高い人は、一般的に創造性が高く、創造的な業績を追求したり、拡散的な思考をしたり、創造的な趣味をする傾向があります。

 

研究では、開放性が芸術分野での創造的な成果を予測し、知性の高さが科学分野での創造的な成功を予測したという結果が出ています。

 

開放的な性格だとアーティストとして成功しやすいのですね。

 

実際に芸術家や科学者といった職業の人たちは、他の職業の人よりもこの特性のテストで高いスコアを出すことが多いこともわかっています。

 

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学習と知識欲があり、知能が高い

 

開放性の高い人は、新しいことに興味を持つため、新しいアイデアを学び、新しい知識を得ることにも意欲的です。

 

2009年のドイツのドレスデン工科大学の研究によると、経験への開放性は、一般的な知能の高さや、「結晶性知能(crystallized intelligence)」と呼ばれる抽象的な思考や類推をする知性と相関があることがわかっています。

 

開放的な性格だと頭も良くなりやすいのです。また、年老いてからも認知力が高いまま維持されます。

 

さらに、経験への開放性は、認知必要性(Need for cognition)とも関連していると考えられています。

 

認知必要性とは?

 

認知必要性とは、新しいアイデアを考えたり、精神的に複雑な作業をしたりするなど、考えることを必要とする活動を追求する傾向のことです。

 

認知の必要性が高い人は、パズルを解いたり、問題解決のためにブレインストーミングをしたり、アイデアを分析したりすることを楽しむことができます。

 

認知必要性が与える行動への影響

 

この特性の違いは日常生活の行動にも影響を及ぼします。

 

たとえば、議論を聞くとき、認知必要性の高い人は発言者のアイデアそのものに注目し、認知必要性の低い人は議論をしている人の好感度や魅力のレベルなどに注目する心理的傾向があります。

 

認知必要性が低いと、個人のイメージが与えるバイアスに判断が左右されやすくなってしまうのです。

 

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開放性と政治的態度・信念の関係

 

開放性は、社会的・政治的態度に関連することも研究で明らかになっています。

 

開放性が高い人は、経験だけではなく政治的にもリベラルな傾向があります。また、社会的、文化的、宗教的に多様な背景を持つ人々に対して、よりオープンで寛容的な態度を持っています。

 

また、開放性は右翼的な権威主義や保守的な政治観とは負の相関関係にあるという研究結果もあります。

 

開放性は特定の社会的・政治的態度と関連していますが、しかし、そのような信念の発達は、単一の性格特性よりもはるかに複雑であることもまた事実です。

 

たとえば、従来の研究では、性格特性が後の政治的態度の形成に一役買っていると考えられてきましたが、バージニア・コモンウェルス大学のおこなった調査のように、両者の相関関係には遺伝的要因が潜んでいるのではないかと指摘する研究もあります。

 

このような研究によると、誠実性、秩序必要性(need for order)、曖昧さへの不寛容さ、閉鎖必要性(need for closure)、脅威に対する恐れのレベルなどの他の特性も、全体的な政治的見解の形成に重要な役割を果たしていると考えられています。

 

 

開放性と人間関係、モテるレベル

 

開放性は人間関係においても重要な役割を果たします。

 

開放性は、他の性格要素に比べて、それほど人間関係に重要な役割を果たしていないように思われますが、セックスに関しては重要な役割を果たしていることが示されています。

 

2015年におこなわれたフロリダ州立大学のアンドレア・L・メルツァー、ジェームズ・K・マクナルティ博士らの研究によると、開放性の高い人は、性的関係についてより多くの情報を持ち、セックスに対してよりオープンな態度をとり、より多くの性的経験をする傾向があるという結果が出ています。

 

また、女性の開放性の高さと、結婚生活における性的満足度との間には関連性があるという研究結果もあります。

 

また、別の研究では、開放性が夫婦間のセックスの頻度を決定する役割を果たしていることも示唆されています。

 

つまり、開放性の高い人は性に対してもオープンなのです。

 

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参考論文

 

Fleischhauer, Monika, Sören Enge, Burkhard Brocke, Johannes Ullrich, Alexander Strobel, and Anja Strobel. “Same or Different? Clarifying the Relationship of Need for Cognition to Personality and Intelligence.” Personality and Social Psychology Bulletin 36, no. 1 (January 2010): 82–96. 

https://doi.org/10.1177/0146167209351886.

Hogan, M. J., Staff, R. T., Bunting, B. P., Deary, I. J., & Whalley, L. J. (2012). Openness to experience and activity engagement facilitate the maintenance of verbal ability in older adults. Psychology and Aging, 27(4), 849–854. 

https://doi.org/10.1037/a0029066

Verhulst B, Eaves LJ, Hatemi PK. Correlation not causation: the relationship between personality traits and political ideologies. Am J Pol Sci. 2012;56(1):34-51. doi: 10.1111/j.1540-5907.2011.00568.x. PMID: 22400142; PMCID: PMC3809096.

https://doi.org/10.1111/j.1540-5907.2011.00568.x

Meltzer AL, McNulty JK. Who is having more and better sex? The Big Five as predictors of sex in a marriage. Journal of Research in Personality. 2016;63:62-66. doi:10.1016/j.jrp.2016.05.010

https://doi.org/10.1016/j.jrp.2016.05.010

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