【しぐさの心理学】「目を見て話せ」は正しい!人の目を見て話すと頭が良く見える心理

イメージを変える・印象操作の心理学
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目を見て話すと印象が良くなる?

人と話すときはきちんと目を見て話そう!とは、面接試験や日常的な会話など、あらゆる場面で忠告されるアドバイスですが、実際にこれには効果があるのでしょうか?

答えはイェスです。心理学の実験によると、人の目を見て話すほうが相手の印象が良くなることがわかっています。

聞くときよりも、話すときに目をたほうがいい

2003年におこなわれたノースイースタン大学心理学部のノラ・A・マーフィー、ジュディス・A・ホール、C・ランダル・コルビン博士らの研究によると、「相手の目をしっかりと見て話していた人ほど、頭が良い人だと思われることが多かった!」という結果が出ています。

この実験では、実験の参加者に、見知らぬ人同士がペアでおしゃべりしている5分間のビデオを見てもらい、そのビデオに映る人たちの知性を評価してもらいました。

すると、会話の中で、相手とより多く目を合わせている人は、より知的であると認識される傾向があったのです。

具体的には、こちらから話をしているとき、相手の話を聞いているときのどちらにも、この心理効果が見つかりました。

特にこちらから話をしているときに、会話相手とより多くのアイコンタクトをとった人は、より知的であると思われる傾向がありました。

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周りの人からの評価も上がる

さらに、この心理テクニックには、実際に話をしている相手の印象だけではなく、そのやりとりを見ている周りの人から見ても同じような印象を抱かせる効果があります。

とにかく目を合わせて話をすると賢い人だと思われやすくなるのですね。

一般的な意見のなかには、目を見て話す人ほど誠実だったり自信があるように見えるというものもありますから、人の目を見て話すことは頭が良く見える以上にメリットがあるでしょう。

 

視線を合わせないと印象が悪くなる

さらには、アイコンタクトを取れる人たちは知性が高そうに見えるだけではなく、実際にも知性が高かったのです。

どうやら賢い人ほどきちんと相手の目を見て話をするようですね。

一方で、ミシガン大学心理学部のランディ・J・ラーセン、トッド・K・シャケルフォード博士らの別の研究では、アイコンタクトを取れない人は印象が悪くなり、不愛想、無神経、魅力がない、知能が低いと思われる傾向があることがわかっています。

 

やりすぎは気持ち悪いので注意

しかし、アイコンタクトはやりすぎもよくありません。

なぜなら、まるで相手をロックオンしたかのように視線を全く離さない人は、相手に威圧感を与え、サイコパスや危ない人と思われる可能性が高くなるからです。

じっと自分のことを見てくる人を想像してみれば、その恐ろしさがわかるかと思います。

会話中のアイコンタクトはより良い人間関係を築くために大切ですが、相手にストレスを与え過ぎないように適切な休憩もはさむように注意しましょう。

特に相手が緊張しているときにアイコンタクトを頻繁にすると余計に緊張させてしまいますからね。アイコンタクトは適度に使いましょう。

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参考論文

Murphy NA, Hall JA, Colvin CR. Accurate intelligence assessments in social interactions: mediators and gender effects. J Pers. 2003 Jun;71(3):465-93. doi: 10.1111/1467-6494.7103008. PMID: 12762423.

https://doi.org/10.1111/1467-6494.7103008

Larsen, R. J., & Shackelford, T. K. (1996). Gaze avoidance: Personality and social judgments of people who avoid direct face-to-face contact. Personality and Individual Differences, 21(6), 907–917. 

https://doi.org/10.1016/S0191-8869(96)00148-1

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