【ADHD】集中が苦手な人が注意力の散漫を成功に結びつけるための方法

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ADHDの人が持つ才能とは?

 

ADHDの子どもは、音楽、美術、コンピューターといった分野が得意な傾向があります。

 

さらに、彼らは物事の仕組みに対する探究心が強く、問題を解決する方法について想像力豊かな考えを持つことさえあります。

 

これはADHDの症状の一つである注意欠陥多動性障害が、新しいアイデアの創造に必要とされる拡散思考に結び付くからです。

 

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ADHDの武器はクリエイティブ能力

 

例えば、2007年のルール大学ボーフム校(ドイツ)のアンナ・アブラハム、サビーネ・ウィンドマン博士らの研究では、新しいユニークなおもちゃを作るように言われたとき、ADHDの子どもたちは、ADHDでない子どもたちに比べて、アイデアを出すのが上手なうえにそのアイデアをさらに発展させることも上手でした。

 

また、パデュー大学のC・マシュー・ファゲート、シドニー・S・ゼントール博士らの2013年に行われた研究でも、ADHDの特徴を持つ学生は、作業記憶が乏しいという欠点を持ちつつも、一方でADHDではない学生よりも創造性が大幅に高いことがわかっています。

 

つまり、ADHDの人が磨くべき能力は、完成まで地道に努力し続けることよりも、新たな解決策やアイデアを見出すことに挑戦することなのかもしれません。

 

 

集中力のなさは創造性が高い証拠

 

創造性とは、独創的で多様な思考、そして無関係なアイデア同士を組み合わせて問題を解決する能力と定義されます。これらはまさにADHDの人が得意な思考です。

 

こうした創造性は、仕事の成功のほか、健全な人間関係、科学、技術、工学、数学、芸術などのキャリアにおいて重要であることがわかっています。

 

ADHDの症状で悩んでいる人には、こうしたポジティブな面にも目を向けて自分の武器を鍛え上げていくことが悩みの解決にも役立つでしょう。

 

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参考論文

 

Abraham A, Windmann S, Siefen R, Daum I, Güntürkün O. Creative thinking in adolescents with attention deficit hyperactivity disorder (ADHD). Child Neuropsychol. 2006 Apr;12(2):111-23. doi: 10.1080/09297040500320691. PMID: 16754532.

https://doi.org/10.1080/09297040500320691

Fugate, C. Matthew, et al. “Creativity and Working Memory in Gifted Students With and Without Characteristics of Attention Deficit Hyperactive Disorder: Lifting the Mask.” Gifted Child Quarterly, vol. 57, no. 4, Oct. 2013, pp. 234–246, doi:10.1177/0016986213500069.

https://doi.org/10.1177/0016986213500069

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