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脅しや罰に本当に効果はあるのか?脅迫と賞賛をうまく使い分けるための心理学

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脅しには心理効果があるのか?

今回は、人の心を動かす心理的な影響力の一つである、強制影響力(罰影響力)について解説します。

強制(罰)影響力は、「罰を与えるぞ」と脅すことで相手に行動を促すさせる方法です。怖い人が好んでよく使う心理テクニックで、保守的な考え方というイメージがあります。最近は厳しくするよりもどちらかと言うと、褒めて伸ばそうが多くなってきていますよね。

しかしもちろん強制影響力一般的にも使われているテクニックで、法律が代表的な例ですね。法律を犯すと罰則があるので人は犯罪を犯さないように注意を払うようになりますし、自分の欲求を抑えることができます

罰を与えることの心理的な弱点

しかし、この強制(罰)影響力には、実際に相手に罰を与えてしまっては意味がなくなることが多いという注意点があります。相手を脅すだけのための心理テクニックなのですね。

つまり、この強制影響力において最も効果的な場面は、相手に罰を警告するときなのです。

また、たとえ受け手が事前に警告を受けていたとしても、罰という本人が望んでもいないものを与えられた場合には、相手は罰を与えた人に反感を覚えます。ルールを守らなかったからという理屈は通じないのです。

そして不満を持ち、時間がたっても反発心を持ち続けてしまう可能性があります。犯罪者による再犯が多いのはこの心理が影響しているからなのです。多くの人は反省をしますが、中には反省どころか恨みを持ってしまう人までいます。

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脅しが最大限効果を発揮する代理罰の心理

このように罰を用いた強制影響力は副作用が大きいというデメリットがあるのです。扱い方も難しいのも特徴です。

そこでこの副作用を回避するために、第三者を使った代理罰という方法が存在します。誰かがある行動を取った結果として罰を受けているのを見た人は、その様子を見ていない人よりも、そうした逸脱行動を取らなくなりルールや決まりごとを守るようになるのです。

例えるのならテレビやニュース等で犯罪者が重い刑罰を受けるのを見て、「あんな風にならないようにしよう」と自分を戒めるような感じですね。

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他人が怒られているのを見ると人は同じことをしなくなる

この代理罰に関する21の研究結果を分析したマルーフ博士によると、他者が罰せられているのを見た人は、性別、年齢、行動の種類に関わらず、行動を抑止する効果があることが認められています。

見せしめというのはきちんと心理的な抑止効果があるのです。

実はこの代理罰は日常的にも私たちはよく目にしています。仕事で失敗した同僚が上司に怒られているのを見かけたら、同僚と同じ失敗をしないように心がけるようになるのと同じ心理です。

「他人のふり見て我がふり治す」ではないですが、反面教師的な教えを学ぶのです。

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自分も褒められたいと感じる代理強化の心理

また罰だけではなく代理強化と呼ばれる心理現象もあります。

これは誰かがある行動をとったことによって何らかの賞与をもらうのを見たことがきっかけで、その人と同じ行動をとるようになるという心理です。代理罰とは逆ですね。

このように私たちの心は罰というネガティブな結果だけではなく、ポジティブな結果にも反応するのです。人前で誰かを褒めることも、それを見ている周りの人を成長させるのに役立つのです。

例えば、親しい友達が株で儲けたというのを話に聞いたら自分も株を始めてみるという具合ですね。「〜をすると良いことがあるんだ」と他者の成功を見て学ぶのです。

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遠回しにメッセージを伝える

このようにただの脅しや罰ではなく、代理罰と代理強化の心理効果をうまく使うことが他人を動かすための秘訣です。

やってほしくないことに対しては代理罰で反面教師的な学びをさせて、進んでやってほしいことに対しては代理強化で相手が求める理想の報酬をちらつかせると良いのです。

というわけで誰かを説得したり行動の改善を促したい時には今回紹介した強制影響力を使った心理テクニックを使ってみてください。

くれぐれも過度な脅しでパワハラをしたり実際に相手に罰を与えることはしないように心がけましょう。これは子育ての場合にも同じことが言えます。

さらには代理罰を使う場合にも、内部ではなく外部の人間や組織を対象にするほうが良いです。人前で恥をかかせられた人は余計に立場が悪くなってしまいますから

遠回しに伝えたいメッセージを込めるのがコツです。

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脅しには効果があるが、本当に罰を与えてしまうと効果がなくなり嫌われる
代理罰で遠回しに警告を示すと行動を抑止する効果がある
同じように代理強化で人前で誰かを褒めることで、それを見た人は同じ行動を取るようになる
脅しはデメリットが大きいので、基本的には脅すよりも褒めることで人を動かすと良い
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