読書が苦手な人でも大丈夫
先日、フォロワーの人たちに書籍プレゼントをしましたが、せっかくなので本の楽しい読み方をまとめておきます。
読書は苦手だけど本を読めるようになりたい人向けに書いていますので、今回の心理テクニックはハードルが低めになっています。読書や勉強が苦手で、思うように作業が続かず困っている人は参考にしてみてください。
勉強がつまらなくなる心理的な理由
本質的なことを言うと、勉強とは遊びです。
私たちにとって好きなことや興味のあることを知るのは楽しいし、さらに知らないことが出てくることも本当は楽しいものなのです。
例えば、発展途上国の子供達が目をキラキラさせながら「学校に行きたい!」と言っているような映像を、誰でも一度は見たことあるでしょう。
つまり、本来は勉強とは楽しいことであり、未知の体験というのは幸せの一部になるものなのです。
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勉強法を間違えると逆効果になる
しかし、そんな勉強もやり方を間違えれば地獄に変わります。他人の評価を気にしたり義務感で行う勉強は、ほとんどただ辛いだけです。それでは心理的には強制労働と変わりません。
そこで今回は勉強、特に読書が楽しくなる心理テクニック、名付けてキュリアスリーディングと呼ばれるやり方を紹介します。
キュリアスは「興味をそそる」というような意味でして、キュリアスリーディングとは最後までワクワクしながら読書をするテクニックのことです。
キュリアスリーディングのポイントはたった3つで、覚えやすくて使いやすいので試してみてください。
キュリアスリーディングの3つのポイント
順番に解説していきます。
目次を見てジャンプ
まずは目次の使い方についてです。目次というのは読書習慣がある人でも飛ばしがちな項目です。
しかし、実はこれは心理的には非常に勿体無いことなのです。
本の目次には、読書を楽しくさせてくれる要素が詰まっているのです。
中途半端を嫌う脳の性質を利用する
私たちの脳みそは、中途半端なことを嫌う、正体のわからないものを嫌うという性質を持っています。
ドラマなどの終わりかけのシーンで、大どんでん返しが起きたり、意外な真実が露見してから、「はい、続きはまた来週」という感じで中途半端に終わってしまうことがありますよね。
これは、私たちの脳みそが「きちんと終わらないと気持ち悪い!」と自動的に感じてしまうという心理的な機能を利用して、ドラマを見ている視聴者が話の続きが気になるように仕向けているのです。
そうして続きが気になってくれる人が増えれば、来週もまた見てくれる確率が上がりますから、わざときっちり終わらせないように作っているのです。
クリフハンガーテクニック
これは、実は脚本業界では有名なテクニックでして、クリフハンガーと呼ばれています。
物語をハンガーに引っ掛けたかのように「宙吊りのまま」中断して「つづく」としてしまう結末を描く脚本テクニックです。クリフというのは崖という意味で、ドキドキハラハラする崖っぷちのような状態で物語を終わらせるという意味合いも含まれています。
うーん、こうして文字にすると小賢しいテクニックだなと感じるかもしれませんが、これがあるおかげで私たちは作品をより楽しむことができているのです。
目次ジャンプ読書の方法
というわけで、このクリフハンガーの心理を利用した読書テクニックが目次ジャンプです。
目次を読んで気になる話題やキャプチャー(章立て)を見つけて、そこにジャンプするように順番を無視して好きなところから読んでしまうのです。
これをすることで読書のスタートダッシュが気持ち良く切れるというメリットがあります。
初頭効果の心理を利用する
実は私たちの心は、本を見た時の最初の印象一つで書籍全体の印象を決めてしまうという心理を持っています。
この心理を利用して最初に好きなところや面白いところから読み始めることで、その後に続く他の内容も直感的に面白く感じることができるのです。
というわけで、まずは目次を見て面白そうなところを見つけましょう。
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スキマ時間にだけ読もう
スキマ読書というのは、読書が途中で挫折してしまうのを防ぐための無理をしない読み方です。
読書をつまらないと感じていたり最後まで続かない人は、読書のハードルを上げすぎている場合が多いです。これを解決するのがスキマ読書です。
やっていはいけないと言われるとやりたくなる、カリギュラ効果を利用する
スキマ読書は読書のハードルを下げるために、あえて限られたスキマ時間だけを使って読むというルールにして、読書の時間制限を行うことで好奇心を持続させるテクニックです。
これをすると、人間には「やってはいけない」と言われると、その命令に抵抗して逆にやりたくなるという心理がありますので、時間制限を設けることで自然に本への興味が出て来るようになります。
ですので、具体的には、お店で注文を待っている時だけ読んだり、トイレの中だけで読んだり、電車の中でだけ読んだり、帰宅後の5分だけ読むというような時間制限を自分の普段の生活の中に当てはめて作ってみてください。
ゲーム性を利用する
このスキマ時間を利用した読書習慣を身につけると、読書という作業にゲーム性が出てくるので「このスキマ時間でなんとか一区切りできるところまで読むぞ!」と思えるようになります。
読書が楽しくなるので本に手を伸ばす頻度が多くなり、内容も自然と頭に入って来やすくなるのです。
さらには、読書が楽しくなるだけではなく、ゲームの成績を上げるかのごとく、読書のスピードも上がってきます。
まさに一石二鳥の心理テクニックなのです。
おすすめはKindleを使うこと
僕がよくKindleでの読書をおすすめしているのはこのためです。
Kindleならいつでもどこでも開きやすいので、読書体験のハードルがグッと下がるのです。紙書籍は開くまでに手間取ったり持ち運ぶのが重かったりしますが、Kindleではそんなことがありません。
僕は、Kindleを読むならすぐに開けるのでスマホのアプリでいいかと思いますが、調べてみたら端末も一番安いものだと今では8000円なので、読書端末を別にしたい人でもそんなに費用はかからないですね。
kindle端末は気になる人だけ使えばいい
確かKindle端末は、目への負担を減らして文字が読みやすい作りになっていたかと思います。
また、スマホによってはページの読み込みがシームレスではなく、次のページに行くまでにちょっとだけ時間がかかってしまうのですが、これもできたら改善した方がいいのでシームレス読書がいいという人は、Kindle端末かシームレスに対応している新しいスマホ端末を買うと良いです。
知識で遊ぼう
最後に、読書で学んだことや、今学んでいることを何に活かそうか空想してみてください。仕事や遊びや試験や趣味など、目的は何でもいいです。
例えば、食べ物の本なら今度のこの食材を買ってみようだとか、運動の本なら今度この運動をしてみよう、コミュニケーションの本なら今度あの人にこの会話をしてみよう、といったような感じです。
そしてその空想を実行に移しましょう。
あるいは、ただSNSで学んだ情報を発信するだけでも良いです。本を読了するまでの好奇心を保つためのポイントは、とにかく学んでいる知識を実生活で使うということです。
読書に意味を持たせてあげるとやる気アップ
学んでいる知識に使い道を与えてあげることで、勉強や読書はより楽しくなります。逆に言うと、知識を活用できないと勉強が嫌になります。目的を持たない努力は続かないのです。
本を読むのが好きな人は自然とこれをしています。
また、行動として簡単なのは、友達や家族に本で得た知識を話して聞かせることです。人は話すのが好きなので、「へー」と言ってもらえるだけでもそれがモチベーションに変わります。
一言だけの知識を身に着ける
そして極論を言うと、本から学んだ使える知識はたった一つだけでもいいです。
これだけで心理的なハードルが下がって読書が楽になります。
一冊一行動を胸に読書してみましょう。すると、そのうち一冊の読書体験から得られる行動量は増えていきます。
キュリアスリーディングのポイント
以上がキュリアスリーディングのやり方です。
キュリアスリーディングのポイントをまとめると、
2.スキマ時間にだけ読む
3.学んだ知識で遊ぶ
ということになります。
これらのテクニックを駆使して好奇心を持って読書を繰り返すことで、自然と読書すること自体が楽しくなってきます。
読書が続かないという人たちは、ぜひお試しあれ。
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おすすめ書籍
ちなみに過去に読者プレゼントした僕のおすすめ書籍はこちらです。興味のある人は読んでみてください。心理学と健康に関する知識が学べます。ちなみにメンタリストのDaiGoさんもオススメしている書籍です。