メッセージの伝え方で仲の良さは決まる
誰かと仲良くなりたいのなら、愛情のこもったメッセージを相手にたくさん送ると良いです。
私たちは、優しさの感じられるコミュニケーションをたくさん行うことでお互いに信頼しあうようになることがわかっています。
逆に素っ気のない内容のメッセージや短すぎるメッセージでは信頼関係が築けないので注意が必要です。短い返事だけを返したり、仕事の内容だけを伝えるようなやり取りは信頼関係を損なってしまう危険性があるのです。
確かに短いメッセージはやりとりのスピードが早くなるというメリットがあるのですが、信頼関係を築くという意味では手段としてふさわしくないのです。
短いメッセージを送るときは回数を制限してコントロールしながら連絡し合いましょう。
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メッセージの回数が多ければ多いほど良い
アメリカ、テキサス大学ビジネス学科のサーカ ジャベンバー教授とドロシー レイドナー博士は、人間関係と信頼がメッセージの交換によってどのように構築され、積み重なっていくのかを心理実験で調べました。
この実験では、世界28カ国から350名の人たちをネット上で募集し、いくつかのチームに分けて新しいプロジェクトの企画を考えて実際にやってみるという内容でした。
そして4週間後にどのチームのメンバーがお互いに信頼しあっているかを測定しました。
すると、たくさんのメールのやりとりをし、しかもより多くのメッセージをたくさん書いているチームに対して大きな信頼感が生まれるということがわかったのです。
メッセージの内容が厚いほど相手に親密な思いを寄せやすくなるのです。単純接触効果の影響力もあるので、メッセージのやり取りの回数が多ければ多いほど、接触の回数が増えてお互いを知る機会も増えるので心理的にも距離が近づきやすくなります。
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温かいメッセージで関係がさらに深まる
さらに、信頼感の低いチームのメールを分析してみると、「了解」といった具合に言葉が極端に短かったり、「ちゃんとやれよ」というように相手を否定する発言も目立っていました。
このような冷たいコミュニケーション方法では私たちは信頼関係を築くことはできないのです。ビジネスライクになってしまうと心理的な信頼を築くのは難しいのです。
他方で信頼できると評価されたチームは、メッセージを長めにし、しかも温かい雰囲気を持つ言葉で文章を構成していました。オンライン上であっても、温情に溢れたメッセージは私たちの人間関係を強く深く結びつけてくれるのです。
というわけで、人とメッセージのやり取りをするときには、できるかぎり温かいメッセージをやり取りするように心がけましょう。
文章の長さは相手にもよるのですが、相手の文章よりも少し長くなるくらいの文章なら不快に思われることもないので、相手の文章の長さを基準に少し長めな文章でやり取りしましょう。
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