頭の中からストレスや不安が消えない
ストレスの解消方法には様々なものがありますが、間違えたものを行うとかえってストレスが増えたり、ストレスも問題も解消できずに悪化してしまう可能性もあります。
嫌なことや理不尽なことを放っておくと、怒りの感情が芽生えたりネガティブになってしまったりして、その結果さらにストレスが溜まっていってしまいます。
そこで今回は科学的に正しいストレスの発散方法について話していきます。
不安や後悔を忘れてすっきりする方法
ストレスの感じることや嫌なことは頭の中で考えているだけでは、いつまで経ってもなくなりません。ではどうすればいいのかというと、嫌な気分や出来事を言葉にして紙に書き出すと良いのです。
アメリカのカリフォルニア大学の心理学者ソニア・リュボミアスキー博士の研究によると、ただ紙に自分の感情やストレスの原因といったものを書き出すだけでも嫌な気分を晴らす効果があることがわかっています。
嫌なことを紙に書き出すと人生の満足度が上がる
実験では、96名の学生を3つのグループに分けて、嫌な気分を思い出してもらうためにまず最初に「今までの人生で起きた最悪の出来事」について考えてもらいました。
1つ目のグループには嫌な出来事についてただ頭の中で考えてもらい、2つ目のグループには嫌な出来事と感情を声に出してテープに吹き込んでもらい、3つ目のグループには嫌な出来事と一緒にその時感じている気持ちを紙に書き出してもらいました。
すると、嫌な出来事と感情の両方をただ紙に書き出した3つ目のグループで最も人生の満足度が高まったのです。
考えているだけでは気分は晴れない
紙に書き出したグループの次にテープに吹き込んだグループにも効果が認められましたが、頭の中であれこれ考えただけのグループでは不快感を発散できず、かえってモヤモヤが残ってしまいました。
つまり、嫌なことをそのまま頭の中で抱え続けてはいけないのです。悩みや後悔は抱えるのではなく、ストレスやイライラの原因となった嫌な出来事と一緒に、そのときに感じたネガティブな気持ちや感情を紙に書き出すと、心が落ち着いた冷静な状態に戻れてストレスも解消できます。
ネガティブな感情に振り回されそうになったら、素直に自分の気持ちを紙に書き出すことで上手く感情をコントロールできて嫌な感情とも早めにおさらばすることができます。簡単な方法ですのでストレスを感じた時にはぜひ試してみてください。