くるくるちょろちょろ心理学研究所

心理学・医学・経済学の研究論文の解説と考察をしています

子育ての幸せに必要なものはお金だった!という心理学研究

子供ができると幸福度が下がる?

実は心理学の研究のいくつかでは、子供を産むと幸福度が下がるという結果が出ています。

 

「がーん!」と思う方もいるかも知れませんし、「やっぱりそうだったんだねぇ」と妙に納得する方もいるかも知れません。

 

堀江貴文さんは「子供は負債になる可能性が高い」という発言をしています。合理的に考えると、子供ができることによって育てるための経済的な負担が増えるだけではなく、心理的な負担も増えてしまうのです。

 

しかも子供がグレてしまったらどうしようもありません。最近の研究だと、子供の人格形成に親は関係ない!という結果も出ているので、どんなに育て方に気をつけても子供がグレたり犯罪者になる可能性はあるわけです。

 

これがただの知り合いなら縁を切って簡単に終わりにできますが、自分の身内だとなかなかそうはいきませんし、周りの噂にもなるでしょう。

 

なので、この言葉はかなりグサっとくる一言だと思います。誰しも子供だった時代があるわけですから、自分の人生についても振り返させられますね。

 

結婚したら幸せになれるのか?

また、単純に結婚したら幸せになれる、子供を産んだら幸せになれる、というような思想を押し付けることにも疑問を感じている人には「いろんな側面から見て本当に大切な要因はなんなのか?」ということを考えるきっかけにもなります。

 

物事は多角的に捉えることで輪郭が見えてきますからね。グサッと刺さる言葉に出会った時は、自分の価値観を問いただす良い機会になります。

 

ちなみに結婚と幸福度に関しては、結婚できるかどうかではなく、幸せな結婚ができるかどうかが重要です。とにかく結婚すれば良いというわけではないので注意してください。

・モテる条件と結婚生活が長続きするかどうかを見極める方法が見つかった!

https://kruchoro.com/post-2113/

 

子供が苦手な人がいる理由?

と、そんなこんなで子育てと幸福度について調べてみると「子供を産むと、親の幸福度はその後ずっと下がり続ける」という研究がいくつか出ていました。

 

たまに、性格的に子供が苦手な人がいますが、こういうことが理由なのかもしれません。子供が苦手な人はそれだけ負担を感じやすい可能性があります。

・ネガティブに反応しやすい人の特徴がわかったので、今のうちに改善しておこう

https://kruchoro.com/post-2431/

 

子供が生まれると不幸になる理由

ちなみに、なぜ子供が生まれると幸福度が下がるのかというと、単純に他の活動のための時間とお金がなくなるからです。当たり前ですが、子育てだけでは、その他の幸せのすべてをまかなえるほどの影響力を持っていないのです。

 

あとは、子育てには時間とお金だけではなくエネルギーも持っていかれるので、人間関係にも影響が出てしまい心理的にネガティブになるということも言えます。人間関係は心の支えにもなっているので、この結びつきが弱くなるとメンタルも弱ってしまうのです。

・あなたが幸せになると、その周りにいる人たちも幸せになる。幸せ拡大の心理学。

https://kruchoro.com/post-3045/

 

世の中には子供を持つことや子育ての明るい側面ばかりが映し出されますが、こういう現実的な問題に対する情報も持っておくと、実際に子育てや結婚生活を営む際に自分を責めすぎることがなくなるので良いです。

 

子供ができても幸福度が下がらない家族がいる!

ただ、子供ができると幸福度が下がるという意見がある一方で、子供ができても幸福度は下がらない!という研究も出ています。

 

つまりですね、子供がいるかどうかではなく、その状況にどう対応するかどうかが幸福度を左右するのではないか?という物事の本質を問うような研究が出てきたのです。

 

まぁさもありなんな考え方ですね。子供の存在そのものではなく、他に幸福度を下げる本質的な要因があるのではないかという指摘です。

 

すると、その要因というのは、経済的な要因だったことが今回の研究結果からわかったのです。

https://twitter.com/kruchoro/status/1105757010320998400

 

経済的に安定していれば子育てでも不幸にならない!

全米経済研究所のデビッド・ブランチフラワー(David Blanchflower)氏とアンドリュー・クラーク(Andrew Clark)氏の研究によると、子育てがもたらす経済的な負担を除けば、子どもを持つことは親の幸福度を低下させず、上昇させる!ということがわかったのです。

 

これはめちゃくちゃ朗報ではないでしょうか。要はお金の心配を減らすことができれば、子供と一緒に暮らしても高い幸福度を維持できるということがわかったのです。

 

この研究は、ヨーロッパで2018年までの10年間、約100万人を対象に行われた調査です。

 

まず、調査対象者に人生の満足度を毎年1~4点で評価してもらうとともに、「この12カ月間で月末に請求書の支払いが困難になったことがあるか? 」という質問を尋ねたのです。

 

すると、回答者の幸福度は、子育てをしている時期に低下していたということがわかったのです。

 

このように子育ての時期にはやはり幸福度が下がってしまっていたようですが、大切なのはその原因です。

・悲しくても笑おう!は間違いだった?無理に笑っても幸せになれない心理学的な理由

https://kruchoro.com/post-3396/

 

お金のやりくりさえしていれば幸せになれる

そこでさらにその原因を探ってみると、経済的な問題が原因となって幸福度が下がってしまっているということがわかったのです。

 

調査の最中に研究者が先ほど挙げた経済的な質問をぶつけた時に、明らかに親の反応がネガティブなものになっていたのです。

 

なんともリアルな結果が出ましたね。この研究結果を聞いて、共感できる親御さんはいらっしゃいますかね?

 

というわけで、今回の研究結果を踏まえて、請求書の支払いに困るようにならない限りは、子どもは親の幸福度を上げる!と研究者らは結論づけています。

・天才になるために絶対に必要な意外なものが判明しました!

https://kruchoro.com/post-2813/

 

10代の子供は手間がかかるし、一人で育てる親も大変

また、この研究によると、10歳以下の子どもよりもティーンエイジャーの子どもの方が親の幸福度を低下させ、一般的に1人親の方が2人親の家庭よりも幸福度が低いということもわかっています。

 

10代の子供の方が反抗期とお金が出て行く時期が重なって子育てのストレスが増えてしまい、一人で子育てをすると経済的な支援が少ないためにストレスが増えるということです。この辺はよく聞く話がデータで証明されたという感じですね。

・90%の人を動かした!子供にも使える優秀すぎるラベリング心理術

https://kruchoro.com/post-2585/

 

やはりどんな場合であっても、お金のやりくりがあなたとあなたの家族の人生の幸福度を決める大きな要因になるということです。これは他の研究でも示唆されています。

 

https://twitter.com/kruchoro/status/1083327090529832960

 

また子育てに関する研究があったら報告します。とにかく今回の研究の教訓は、自分を含めた家族みんなを幸せにするために、お金の管理をきちんとして子育てしよう!ということです。

 

これだけでも覚えておいてください。当たり前すぎる話なのですが、それくらいお金の影響力は怖いよ!ということです。

 

また個人的には、子育てにかかる金額が高すぎるので、これを下げる努力も必要だと思います。節約の心理に関して気になる方は最後の参考記事を読んでみてください。

・無意識にお金を使いすぎてしまうのは人付き合いが原因だった

https://kruchoro.com/post-3166/

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